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この記事では、定数を宣言する方法と定数を使用するメリットをご紹介します。
定数の宣言の仕方
Constステートメントの構文
Const 定数名 As データ型 = 定数
説明 |
定数を宣言するには、Constステートメントを使用します。 |
定数は、たとえば消費税率のように頻繁には変わらない、または完全に固定された値を使用する場合に使用します。 |
変数を宣言するときと同様、Constキーワードの前にスコープ(適用範囲)を付けることができます。 例:Private Const TAX As Double = 0.08 |
スコープ(適用範囲)の種類
キーワード | 宣言場所 | スコープ |
Dim | プロシージャ内 | 変数を宣言したプロシージャ内 |
Dim、Private | 宣言セクション | 宣言したモジュールのすべてのプロシージャ |
Public | 宣言セクション | すべてのプロシージャ |
定数を使用するメリット
- 将来、値が変わった場合にも定数を宣言した箇所1箇所を修正するだけで済むため、修正漏れなどのリスクを減らすことができます。
- 定数を宣言することにより、コードの可読性を高めることができます。
サンプルプログラム
定数を使用する場合
宣言セクション
1 |
Private Const TAX As Double = 0.08 |
1 | 消費税率の定数を宣言する。 |
定数名「TAX」、データ型「倍精度浮動小数点数型」、定数「0.08」。 |
プロシージャ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
Private Sub Sample() Dim Price As Long Price = 1000 MsgBox "価格(税込) = " & Price * (1 + TAX) End Sub |
1 | Subプロシージャ「Sample」を作成。 |
3 | 定価用変数「Price」を宣言。データ型「長整数型」。 |
5 | 定価用変数「Price」に「1000」を代入。 |
7 | 定価用変数「Price」、消費税率用定数「TAX」から税込金額を計算し、メッセージボックスに表示する。 |
定数を使用しない場合
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Private Sub Sample() Dim Price As Long Price = 1000 MsgBox "価格(税込) = " & Price * (1 + 0.08) End Sub |
1 | Subプロシージャ「Sample」を作成。 |
3 | 定価用変数「Price」を宣言。データ型「長整数型」。 |
5 | 定価用変数「Price」に「1000」を代入。 |
7 |
定価用変数「Price」、消費税率「0.08」から税込金額を計算し、メッセージボックスに表示する。 |
コードの中に「0.08」のみしか書かれていないと、何の値なのかかわらず可読性が悪くなる。 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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