うつ病を克服する為に実践した4つのことがら

 

はじめに

うつ病を発症して7年ほどたちます。

現在は月1で通院し、薬を服用しつつも普通に生活をし、フルタイムで仕事をして元気に過ごしています。

普通に生活できるようになるまで非常に苦しみ、自分はもう普通の生活ができないんじゃないかと思った時期もありました。

うつ病を経験してみて、克服する為に実践した事を記していきたいと思います。

苦しんでいる方の少しでもお役に立てれば幸いです。

うつ病になった原因

大学4年になり、そろそろ就職活動をしなくちゃいけない時期に入ったものの、自分がやりたい事が特になく、どんな職種でも良かったのですが、これからの時代はITかなーと漠然とした考えのまま、IT業界の企業に応募し、採用されました。

この時、IT業界って何をするんだろう?ネットで調べると、システムエンジニア?プログラマー?コンピュータ言語?といった言葉がちょいちょい出てくるのですが、何の事かさっぱりわからない状態でした。

一末の不安を抱きつつも晴れて新社会人となりました。

入社早々、支店に配属された先の営業の方から、「これからお客さんのところに一緒に行くから」と言われ、何が何だかわからず、ついて行き、「明日からここで働いてもらうから」と言われました。

翌日、言われたとおりの場所に出勤し、軽ーく挨拶をして、「じゃあ、これから説明するね」とPCを立ち上げ、見た事もない画面が表示されました。

画面を見ながら説明してもらっているけど、言葉が外国語のように感じちんぷんかんぷんな状態です。

この時は、全くわからなかったですが、先輩も優しい方で時間もほぼ定時で帰れていたので、新社会人になって早々に辞めずにすみました。

別プロジェクトに異動になったものの、なんだかんだ5年ほどたち中堅になった頃、地獄が待ち受けてました。

それはシステムを作り直すという案件だったのですが、お客さんと上司であった部長と勝手に話しが進み、ろくにどれくらいの規模でどれくらい時間がかかるかも調べずに納期だけが決まった状態でした。

規模からして到底間に合いそうにないスケジュールでした。

でもこの時は、仕事の恐ろしさも知らず、部長がいるから何とかなるかなぁと結構楽観的に考えておりました。

文句ばかり言っても仕方ないと思い、毎日終電まで働き、休日出勤もしました。

疲れはしたものの、若かった事もあり、休まず過ごしていました。

いよいよ、納品し1週間の試し運転をしました。

この時、少しの不具合は指摘されたものの業務に支障が出るほどの不具合はありませんでした。

その為、じゃあ、本番稼働しましょう。という流れになりました。

いざ、本番稼働し始めると、不具合が出るわ出るわで業務が回らない状態になりました。

試し運転していた時は大した問題が無かったのに何で?って感じでした。

後でわかった事ですが、試し運転中は、ユーザーはほとんど触っていなかったためでした。

もうこうなるとユーザーは怒鳴ってくるわ、データは直さなくちゃいけないわ、システムの不具合は直さなくちゃいけないわ、部長は逃げるわで、直し終わるまで家に帰れず、ほぼ監禁状態になりました。

この状態を業界では、デスマーチ(死の行進)と言われています。

確かにプレッシャーと寝不足で意識が朦朧とし、命の危険を感じました。

この状態が2か月程続き、最終的には収束を迎えます。

この出来事で、仕事の恐ろしさを知り、トラウマになり、今後、どの案件に関しても恐怖心が付きまとい、恐怖心を忘れたいがために休みの日はお酒を飲むなどしてお金を散財し、休みが明けて欲しくないために夜遅くまで起き、荒れた生活をしてました。

数年間、苦しみながらも転職し、何とかお客さんの所に常駐し、仕事をしてました。

お客さん先の上司とも仲良くなり、忙しいながらも楽しく過ごしていました。

そんなある日、システムを作り直す話しが持ち上がり、大幅に組織変更も行われました。

その中で仲良くしてもらった上司から、新しい上司に変わりました。

新しい上司の方は、現在どのような流れで各部署が仕事を行っているのかもほぼ聞かず、自分の今までの経験のみで仕事を進めていきました。

僕は既存システムの保守をメインにやってましたので、新システムに関しては、あくまでもサポートという立場でいました。

進捗状況も思わしくなく、お客さん先の新卒の方が、1人、2人と潰れていき会社に来なくなりました。。。

1年後、リリース日を迎えリリースしたものの、案の定、全く使い物にならず、デスマーチが起こりました。

この時、今までコツコツと他部署との信頼関係を築きあげてきたものが壊された悲しい気持ち、業務を理解せず進めてきた上司への怒りなど負の感情が入り交じり、感情がコントロールできず、情緒不安定になり、朝起きようとしても体に鉛がついているかのように重く、全く動かない状態になりました。

やっとの思いで心療内科に行き、うつ病と診断されました。

薬を飲みながらだましだましでIT業界で働いてきましたが、あまり症状がよくならず、IT業界に対して拒絶反応がありましたので、今はきっぱり辞めました。

今までの経験から、うつ病を克服するにはどうしたら良いかを次に述べたいと思います。

うつ病を克服するために実践したこと

規則正しい生活を送る。

朝は普通に起き、夜はあまり遅くまで起きていないで早めに寝るリズムを作る。

休みの日でも、平日とあまり変わらない生活を送る。

食事も朝、昼、夜と3食にしたほうが良い。

うつ病になった原因(事柄)を探る。

うつ病になった原因は何なのかを冷静に考えてみる。

仕事のプレッシャー?職場での人間関係?家族との不仲?学校でのいじめ?など。

嫌な事を思い出す作業は、非常に辛く気持ちも落ち込みますが、自分の心と向き合う事により、うつ病になった原因が何なのかが見えてくると思います。

うつ病になった原因(事柄)から離れる。

これができればうつ病は早く克服できると思います。

仕事のプレッシャーが原因だとしたら、負担の軽い仕事またはアルバイトからはじめてみる。

職場での人間関係が原因だとしたら、思い切って転職してみる。

家族との不仲が原因だとしたら、話し合ってみる、または距離を置いてみる。

学校でのいじめが原因だとしたら、無理して学校に行かない。

勉強は自分でもできるし、勉強が人生のすべてではない。

社会に出たら、学校の成績なんて関係ない。

思い詰めて考え過ぎないように意識する。ある程度、気楽に考える。

日々生活していると辛い事は多々あると思います。

仕事をしていてミスをしてしまったり、上司に怒られたりなど辛い事が起きた際、必要以上に、自分を責めすぎないようにしたほうが良いと思います。

自分が悪かった部分に関してはその日だけ反省し、次の日からは、また気持ちを切り替え、落ち込み過ぎない事が重要だと思います。

長い時間、暗い気持ちでいるとやはり精神衛生上よくないです。

まとめ

うつ病は誰にでもなり得る病気です。

自分を追い込み過ぎて体を壊すと、長い間苦しみ、最悪、死を招きます。

会社や学校は、心配はしてくれるかもしれませんが、責任はとってくれません。

自分の身は自分で守る。

無責任は良くないですが、他人の言うことを全てを受け止めず、ある程度、受け流す事も重要だと思います。

そうでもしないと体が持ちませんからね!

あと、薬物治療もある程度、効果があるかもしれませんが、あくまでも症状を和らげるくらいのものだという認識のほうが良いと思います。

完全に克服するには、やはり、自分の考えをある程度気楽に考える習慣を身に着け、規則正しい生活を送る事だと思います。