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この記事では、変数の宣言の仕方、変数の種類、有効範囲(スコープ)などをご紹介します。
変数について
変数とは
プログラムの実行中にデータ(値)を一時的に保管するための入れ物です。
変数の種類
変数には、プロシージャ内でのみ使うローカル変数と、クラス全体で使うメンバー変数があります。
ローカル変数
ローカル変数の宣言は、プロシージャ内で次のようにDimステートメントとAs句を使います。
Dim 変数名 As データ型
1つのDimステートメントで、複数の変数を宣言することもできます。
その場合は、カンマ「,」で区切って入力します。
Dim 変数名 As データ型, 変数名 As データ型
変数の宣言と同時に、値を代入することもできます。
Dim 変数名 As データ型 = 代入する値
メンバー変数
メンバー変数の宣言は、次のように記述します。
[アクセス修飾子] メンバー変数名 As データ型
メンバー変数も、ローカル変数と同様に宣言時に値を代入することができます。
[アクセス修飾子] メンバー変数名 As データ型 = 代入する値
アクセス修飾子は、そのメンバー変数がどこから使用できるかという有効範囲(スコープ)を示す「Public」、「Protected」、「Friend」、「Private」のいづれかを指定します。
メンバー変数の有効範囲(スコープ)
アクセス修飾子のスコープ
アクセス修飾子 | スコープ |
Public | 外部のクラスからの参照も可能。もっとも広いスコープを持つ |
Protected | クラス内の派生クラスからのみ参照可能 |
Friend | 同一アセンブリ内からのみ参照可能 |
Private | 同一クラス内からのみ参照可能。もっと狭いスコープを持つ |
データ型の種類
プログラムでは、文字や数値など様々な種類のデータを扱います。このデータの種類をデータ型と言います。
例えば、プログラムでは、文字データはString型、数値データはInteger型として扱います。
それぞれのデータ型は、サイズと扱う範囲が決まっています。
値 | 用途 | サイズ | 値の範囲 |
Byte(バイト型) | 符号なし8ビット整数 | 1バイト | 0~255 |
Short(Short型) | 符号付き8ビット整数 | 1バイト | -128~127 |
Integer(整数型) | 符号付き32ビット整数 | 4バイト | -2,147,483,648~ 2,147,483,647 |
Long(Long型) | 符号付き64ビット整数 | 8バイト | -9,223,372,036,854,775,808~ 9,223,372,036,854,775,807 |
Single (単精度浮動小数点型) |
符号付き32ビット 単精度浮動小数点数 |
4バイト | 負の値: -3.4028235×10^38~-1.401298×10^-45 正の値: 1.401298×10^-45~3.4028235×10^38 |
Double (倍精度浮動小数点型) |
符号付き 64ビット浮動小数点数 |
8バイト | 負の値: -1.79769313486231570×10^308~ -4.94065645841246544×10^-324 正の値: 4.94065645841246544×10^-324~ 1.79769313486231570×10^308 |
Char(文字型) | 1文字 | 2バイト | 0~65535までの値を持つUnicode文字 |
String(文字列型) | 複数文字 | プラットフォームに依存 | 0~65535までの値を持つUnicode文字の組み合わせ(約20億個までのUnicode文字) |
Boolean (ブーリアン型) |
真偽 | プラットフォームに依存 | True/False |
Date(日付型) | 日時 | 8バイト | 0001年1月1日0:00:00~ 9999年12月31日23:59:59 |
Decimal(10進数型) | 財務計算 符号付き96ビットの整数 |
16バイト | 整数の場合: 0~+/-79,228,162,514,264,337,593,543,950,335 少数の場合: 0~+/-7.9228162514264337593543950335 0以外の最小数: +/-10^-28 |
Object (オブジェクト型) |
オブジェクトを参照する32ビットのアドレス | 32ビットプラットフォームでは4バイト、 64ビットプラットフォームでは8バイト |
任意のデータ型を格納 |
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